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測定日誌(2022年12月24日)

佐藤です。
今年も京都・市民放射能測定所をよろしくお願いします。

①公開測定日
1月の公開測定日の予定です。

・1月22日(日)13時~15時(担当:奥森)
・1月29日(日)11時~14時(担当:楠本)
※この時間帯で、測定スタッフが待機しています。
 測定のご依頼があれば、ぜひご持参ください。
 ご依頼がなければ、自主測定を行います。測定に関心ある方の見学、大歓迎です。
 ぜひ、ご参加お待ちしています。

②ミーティング
次回の月例ミーティングは
・1月22日(日)10時30分~12時 丹波橋測定室+オンライン
です。

原発事故をめぐる情勢、気になる測定結果、測定所の運営などについて話し合います。
関心ある方、お気軽にご参加ください。
オンラインでも参加できます。参加アドレスは後日ご案内します。

③測定報告
遅くなりましたが12月24日公開測定日の測定報告です。
『さしみ醤油』(島根県のメーカー)を測定しました。
久々に液体の検体を扱いましたので、こぼさないよう緊張しました
測定日誌(2022年12月24日)_c0233009_16180630.jpg
結果は、
500ミリリットル測定 63000秒
セシウム137 濃度の数値出ず 検出下限値1.32Bq/kg。ピークなし。
セシウム134 3.04±1.00Bq/kg 検出下限値1.21Bq/kg。ピークなし。
でした。

最初に1時間で測定しましたが、セシウム134に数値が出たので長時間測定しました。
最終的にセシウム134が3ベクレルの値が出ました。セシウム137は検出されずです。
スペクトルを確認したところ天然核種の「カリウム40」が224ベクレルあり、その影響でスペクトル全体がバックグラウンドより高くなっていました。それを測定ソフトが計算して134の値を出したようです。

放射性セシウムがあれば必ず見られるピークもなく、放射性セシウムが含まれている兆候はありませんでした。
また、放射性セシウム134の半減期は約2年、137は30年です。長く存在するはずの137は全く検出されず、早く減衰する134の方が値が出るのは誤検出の特徴です。

従いましてこのセシウム134の値は「天然核種による誤検出」と判断しました。
久々に頭を悩ませる検体でした。

みなさま、今年も測定所をよろしくお願いします。


by sokutei_kyoto | 2023-01-03 16:18 | 測定日誌 | Comments(0)

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by sokutei_kyoto
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