第11回測定所勉強会 「トリチウムの危険性」
2016年 01月 11日
みなさま
京都・市民放射能測定所代表の奥森と申します。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、、京都北部・市民放射能測定所たんぽぽ、おうみ市民放射能測定所の2カ所が開所し、西日本ネットの仲間に加わりました。嬉しい限りです。
京都・市民放射能測定所も、みなさんと一緒にがんばっていきますので、今年もよろしくお願いします。
さて、新年最初の勉強会の案内です。
ぜひ、ご参加ください。
申込みは、奥森rentai@s3.dion.ne.jp まで。
<拡散希望>
+++++++++++++++++++++++++++++
第11回測定所勉強会
トリチウムの危険性 ―― 汚染水海洋放出、原発再稼働、再処理工場稼働への動きの中で改めて問われるその健康被害
++++++++++++++++++++++++++++++++++
◆日時 2016年1月11日(月・成人の日)11:00~13:00
◆場所 京都・市民放射能測定所(丹波橋測定室)
http://nukecheck.namaste.jp/image/map.gif
◆講師 山田耕作さん、渡辺悦司さん
◆定員 20名まで。
◆参加費 測定所会員500円、一般700円
皆さま
渡辺悦司より
原発や核施設で発生する水素の放射性同位元素であるトリチウムの危険性について、放射線医学が専門の内科医、遠藤医師が中心になって、添付の論文を山田さんと共同で書きました。
ご存じの通り、トリチウムは、現存のどのような技術によっても除去できないので、原発や再処理工場から、無処理で、無制限に、大量に、大気中・海水中に放出されています。
トリチウムをめぐる情勢は、極めて切迫しています。
政府や原発推進勢力は、いま、福島原発事故によってたまったトリチウムを含む大量の汚染水をすべて、希釈して海洋に廃棄しようとしています。
また、加圧水型原発はトリチウムの放出量が沸騰水型に比べて大きいのですが、このような型の原発を次々と再稼働して行こうとしています。
さらに、再処理工場は桁違いに大量のトリチウムを放出するのですが、政府は六ヶ所再処理工場の「アクティブ試験」という名の部分稼働を続けて大量のトリチウムを放出しながらながら、17年3月には本格稼働を目指しています。
政府や原発推進勢力は、トリチウムの危険性を人為的に無視し過小評価することによって、トリチウムの無際限の環境中への放出を正当化してきましたが、このような動きに対応して、最近、「トリチウム安全」宣伝は、一段と強化さ
れています。
このような情勢の中で、トリチウムの危険性について議論を深めることは、脱原発運動の極めて重要な焦眉の課題となっています。
この論文が、トリチウムの危険性についての議論と理解を深めていくための一助となることを願い、謹んで送付させていただきます。
どうかご意見、ご批判、ご質問などお寄せいただければ、ありがたく存じます。
皆さまの議論をふまえて、さらに改訂していきたいと思っております。
なお論文の要旨は以下のとおりです。
------------------------------------------------
トリチウムの人体への影響は過小評価され続けてきた。それは、原水爆実験のみでなく、原発や再処理工場からのトリチウムの日常的放出をも正当化するためであったと思われる。
そして今、福島原発事故によって放出されたトリチウムの正確な量さえも明らかにされない中、大量のトリチウムを含む汚染水を海洋に放出しようという目論見が画策され、マスコミや御用学者によって「トリチウムは危険性が低い。
よく理解し、冷静に受け止めることが大切」などという言説が流されている。
しかしながら、すでにマウスの実験などを通して「トリチウムが特定臓器のDNAやヒストン蛋白に結合する」ことが証明されているし、かつて米国で行われた人体実験によって「トリチウム水の水蒸気が、ヒトではネズミの四倍の速さ
で皮膚から吸収される」ことが確認されている。
ICRPが定めたトリチウムの線量係数は、その前提となる生物学的半減期が非常に短く設定されており、あたかも人体に影響がないかのように過小評価されてきたのである。
世界の核施設周辺では、子供たちの健康被害が数多く報告されてきたが、その多くが、「原因不明」とされてきた。
日本では、特に加圧水型原子炉から大量のトリチウムが海に日常的に放出されてきたが、実は六ケ所再処理工場のアクティブ試験では、年間その10倍以上のトリチウムが放出されてきた。
再処理工場が本格稼働すれば、さらに桁違いのトリチウムが放出されてしまうことになる。
未来の子どもたちのために、今我々が無関心であってはならない。
要約:遠藤順子
京都・市民放射能測定所代表の奥森と申します。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、、京都北部・市民放射能測定所たんぽぽ、おうみ市民放射能測定所の2カ所が開所し、西日本ネットの仲間に加わりました。嬉しい限りです。
京都・市民放射能測定所も、みなさんと一緒にがんばっていきますので、今年もよろしくお願いします。
さて、新年最初の勉強会の案内です。
ぜひ、ご参加ください。
申込みは、奥森rentai@s3.dion.ne.jp まで。
<拡散希望>
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第11回測定所勉強会
トリチウムの危険性 ―― 汚染水海洋放出、原発再稼働、再処理工場稼働への動きの中で改めて問われるその健康被害
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◆日時 2016年1月11日(月・成人の日)11:00~13:00
◆場所 京都・市民放射能測定所(丹波橋測定室)
http://nukecheck.namaste.jp/image/map.gif
◆講師 山田耕作さん、渡辺悦司さん
◆定員 20名まで。
◆参加費 測定所会員500円、一般700円
皆さま
渡辺悦司より
原発や核施設で発生する水素の放射性同位元素であるトリチウムの危険性について、放射線医学が専門の内科医、遠藤医師が中心になって、添付の論文を山田さんと共同で書きました。
ご存じの通り、トリチウムは、現存のどのような技術によっても除去できないので、原発や再処理工場から、無処理で、無制限に、大量に、大気中・海水中に放出されています。
トリチウムをめぐる情勢は、極めて切迫しています。
政府や原発推進勢力は、いま、福島原発事故によってたまったトリチウムを含む大量の汚染水をすべて、希釈して海洋に廃棄しようとしています。
また、加圧水型原発はトリチウムの放出量が沸騰水型に比べて大きいのですが、このような型の原発を次々と再稼働して行こうとしています。
さらに、再処理工場は桁違いに大量のトリチウムを放出するのですが、政府は六ヶ所再処理工場の「アクティブ試験」という名の部分稼働を続けて大量のトリチウムを放出しながらながら、17年3月には本格稼働を目指しています。
政府や原発推進勢力は、トリチウムの危険性を人為的に無視し過小評価することによって、トリチウムの無際限の環境中への放出を正当化してきましたが、このような動きに対応して、最近、「トリチウム安全」宣伝は、一段と強化さ
れています。
このような情勢の中で、トリチウムの危険性について議論を深めることは、脱原発運動の極めて重要な焦眉の課題となっています。
この論文が、トリチウムの危険性についての議論と理解を深めていくための一助となることを願い、謹んで送付させていただきます。
どうかご意見、ご批判、ご質問などお寄せいただければ、ありがたく存じます。
皆さまの議論をふまえて、さらに改訂していきたいと思っております。
なお論文の要旨は以下のとおりです。
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トリチウムの人体への影響は過小評価され続けてきた。それは、原水爆実験のみでなく、原発や再処理工場からのトリチウムの日常的放出をも正当化するためであったと思われる。
そして今、福島原発事故によって放出されたトリチウムの正確な量さえも明らかにされない中、大量のトリチウムを含む汚染水を海洋に放出しようという目論見が画策され、マスコミや御用学者によって「トリチウムは危険性が低い。
よく理解し、冷静に受け止めることが大切」などという言説が流されている。
しかしながら、すでにマウスの実験などを通して「トリチウムが特定臓器のDNAやヒストン蛋白に結合する」ことが証明されているし、かつて米国で行われた人体実験によって「トリチウム水の水蒸気が、ヒトではネズミの四倍の速さ
で皮膚から吸収される」ことが確認されている。
ICRPが定めたトリチウムの線量係数は、その前提となる生物学的半減期が非常に短く設定されており、あたかも人体に影響がないかのように過小評価されてきたのである。
世界の核施設周辺では、子供たちの健康被害が数多く報告されてきたが、その多くが、「原因不明」とされてきた。
日本では、特に加圧水型原子炉から大量のトリチウムが海に日常的に放出されてきたが、実は六ケ所再処理工場のアクティブ試験では、年間その10倍以上のトリチウムが放出されてきた。
再処理工場が本格稼働すれば、さらに桁違いのトリチウムが放出されてしまうことになる。
未来の子どもたちのために、今我々が無関心であってはならない。
要約:遠藤順子
by sokutei_kyoto
| 2016-01-11 11:00
| 測定所勉強会
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